Seagate Archive HDDシリーズ ST8000AS0002
を購入しました!
いつも購入していた
HGST 0S03361
が高値で安定してしまっていますので
この際、安価で超大容量を実現した新技術製品を購入してみました。
35,000円(税込)に3%ポイントがついて、実質約34,000円でした。

新技術「SMR」と「ヘリウム充填」
Seagate ST8000AS0002
は大容量を実現する技術として
読み出し用ヘッドと書き込み用ヘッドの幅の違いから重ね書きでトラック幅を調整する
「SMR」という技術を使用しています。
瓦方式なんてネット上で言われていますね。
一方、8TBではヘリウムを使用したHDDが既にHGSTから発売されています。
こちらは品質も非常に高いようで、MTBFの延長が発表されたくらいです。
ただし、非常に価格が高いです。
いま店頭に並んでいる超大容量のHDDはこの2大技術です。
「ヘリウム充填」は「SMR」と比べると価格は倍以上違います。
つまり、HGSTの8TBの価格でSeagateの8TBが2台買えてしまいます。
個人的な意見ですが、
「ヘリウム充填」は密封技術を高度にする必要があり、
素材に対するコストアップが避けられないと思います。
ただし、過去の技術の延長線上にあるため、素材の品質を上げたことで
同時にHDDの品質も向上する利点があるかと思います。
しかし、値下げは考えず辛く、4TBが2万以下な現状、8万近くする値段の割高感は圧倒的と言えます。
一方で、「SMR」は複雑な挙動制御を必要としており、
いままでより構造が複雑になっています。
構造の変化による品質はまだまだ不確定なところを多分に含んでいます。
構造上、書込みが大量に発生する用途には向いていないことはなんとなくわかります。
新技術にもかかわらず、特筆すべきはその値段です。
さらに確立してしまえば、値下げの余地はあるような気配を感じます。
Seagate自体の評価ですが、
過去の記事:
HGST製 4TB HDD「0S03361」の中身の年間故障率をBackblazeの発表から調べてみた。では3TB品の故障率はひどいものでしたが、4TB品の評価は高いので悩ましいところです。
参考
・
AKIBA PC Hotline! - “10TB時代”に向けた最新HDD技術「SMR」のポイントをSeagateに聞いてみた ・
AKIBA PC Hotline! - 8TB HDDが遂に発売、HGSTのヘリウムガス採用モデルで実売7.6万円 ・
PC Watch - HGST、ヘリウムガス充填のHDDが累計100万台出荷 ~MTBFを250万時間に エンタープライズ向け設定とは何か
「SMR」最初の製品ということもあり、設計は慎重になっている様子。
上記の参考リンク内ではエンタープライズ向けとして設計していると言及されています。
エンタープライズ向けって言われてもわからないので、
HGST 0S03361
にならってデータシートからスペックを書き出してみました。
Seagate ST8000AS0002 ってエンタープライズ設計?
・24時間稼働に対応
WD Green/BlackやSeagate Desktop HDDは非対応。
・3年間の長期保証
WD REDやSeagate NAS/CSと同等。
WD GreenやSeagate Desktop HDDより1年も長い。
・修復不能なリードエラーが 1 in 10^14bits
WD Green/Black/RED/SeやSeagate Desktop/NAS/CSと同等。
・ロードアンロード保証回数30万回
WD Green/Black/SeやSeagate Desktop/CSと同等。
・RVSを搭載
振動を検知してのフィードバック補正。
WD Se/REやSeagate CS/ES.3など、他社が上位モデル以上に限定搭載している機能。
・EPCに対応
数段階における高度な電源管理機能。
WD Se/REやSeagate CS/ES.3など、他社が上位モデル以上に限定搭載している機能。
SeagateのPowerChoice技術で使用。
・低価格
他社競合製品より低い実売価格
参考
・
Seagate - データシート(pdf)・
Seagate Product Manual - Archive HDD(pdf)・
Seagate - テクノロジーペーパー(pdf)・
AKIBA PC Hotline! - 4万円弱と格安の8TB HDD「ST8000AS0002」をNASで運用してみたHGST 0S03361
にあった無応答期間を制限してRAID脱落を防ぐ機能 ERC については
記述を見つけられませんでした。
リードエラーや、ロードアンロード保証回数は普通ながらも
機能としては十分なのではないでしょうか。
エンタープライズ設計だけど品質は・・・今後の結果待ちですね。
ちなみに記事内でも発言されているとおり、
エンタープライズ向けだろうと、コンシューマ向けだろうと、Seagateのラインは同じようです。
他もそうかもしれません。
肝心なのは機能とパーツ、そしてどれくらいテストするかですね。
速度測定
「SMR」で今までに無い挙動ということで使ってみましたが
データを退避するだけだと特におかしなところはありませんでした。
速度も遅いということはないです。
Crystal Disk Mark で測定してみました。

書き換えに時間かかるというので参考先でRAIDのリビルドを検証されていました。
こちらも特に問題は無いようです。
参考先
・
オリオリオリオ~ - たぎるだろ? Seagate 8TB HDD 入荷!保存用ストレージのデータ移動に
さて、なぜ買ったかという話です。
前回の記事:
10GbEネットワーク構築まとめ ~ 使った製品と費用をまとめてみた ~の運用を決めようというくだりがあったのですが、
既にデータが入っている為、再構築するに当たりデータ保存先が必要になったためです。
保存用ストレージは
過去の記事:
Windows8.1Pro で 複数の記憶域(双方向ミラー) を RAID0(ストライピング) してみた。でそのまま利用していました。
ストレージ総容量16TBで使用が8TBくらいになっていますが、
とりあえずデータを退避して、再構築する予定です。
8TBですので今回のHDDがちょうどそのデータ保存先にいい容量です。
しかも、単発で済むのでとてもスマートです。
今後は保存先ストレージをRAID0の巨大プールにして、
そこから大容量HDDに保存して保管していこうかなーと考えています。
RAIDカードや、Linuxでmdadmで運用することも考えてみたのですが、
バッテリー保守やソフト管理がめんどくさいからいいかなーって感じです。
消えたらまぁそれはそれで。
容量圧迫を解消する為、エンコードを始めてみようかなーと思っています。
必要になるとそれを学んで、本来の目的より構築することが本題になってしまう今日この頃です(笑)
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